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【報告】D-TaC2年目ステップ集会

7.13D-TaC2年目ステップ集会
50人の参加で、「君が代」強制反対の今後の取り組みを確認!
私(松田)は、1職員の立場から大阪市教委の責任を追及します

松田幹雄(「君が代」不起立処分取消大阪市人事委員会申立人・グループZAZA)

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7月13日夜、天満橋のエルおおさかで行われた「松田さんの『君が代』不起立処分撤回 D-TaC結成1周年 2年目ステップ集会」には、50人の方に参加いただき、ともに、松田不起立処分撤回・「君が代」強制反対の闘いの方針を確認することができました。

集会では、私の人事委員会審査請求の代理人弁護士代表で、戦争法違憲訴訟弁護団長である冠木克彦弁護士から、『「戦争法」と日の丸・君が代闘争』の演題で講演がありました。参院選改憲派3分の2という改憲加速の情勢の中で、「戦争と平和」「天皇制」をめぐる問題を中心に情報統制が強化され、仕事を離れた場でも一個人としての意見表明を認めない「身分支配」のような抑圧が強まっていることが指摘されました。運動の進め方としては、自民党の側からの社会変革である改憲に対して、私たちの側からの社会変革運動の中に位置づけた改憲反対運動が問われているとの提起がありました。具体的には、アメリカで、かつてのティーチインのような取り組みが再開されていることが紹介され、憲法カフェ等の小グループでの対話活動を進めていこうという提起でした。「日の丸・君が代」強制をめぐる課題でも、タブーを破る権利闘争をつくり出すことをめざして、職場に対話の輪を広げていくことが重要だと感じました。

また、様々な方から連帯アピールを受けました。互いに認め合い支え合う街づくりをめざす活動をともにしている方、放射能安全神話の学校教育への持ち込みを許さないための活動をともにしている方、教育の管理統制を不登校の子どもたちにまで広げようとする動きに反対している方、橋下・維新の職員支配に抵抗してともに闘っている入れ墨調査拒否処分撤回人事委員会闘争原告の方、共に闘ってきた「日の丸・君が代」強制反対大阪ネットの方、そして私も一員である不起立処分撤回を闘う当事者グループZAZAの方々です。

D-TaC世話人から、1年間の活動報告と2年目の活動目標案の提案があり、質疑・意見交流の上で、参加者全員で確認しました。今後の取り組みは以下です。

1.大阪市教委に4月4日の「修正回答」内容を各学校に周知することを要求する。
2.市教委に、2014年度末に市立N中学校で指導された「国旗・国歌」の学習教材に関して、「全体のトーンががふさわしくない」と市民回答したことを撤回させる。
3.市教委に、松田さんの懲戒「戒告」処分を撤回することを要求する。
4.大森不二夫・前教育委員長の、4月15日付「市(長)特別顧問」就任に反対し、吉村・大阪市長に直ちに解任を求める運動に、他団体と協力して取り組む。
5.これらの活動に広く参加を呼びかけ、現在の会員を2倍に増やす。

これらの活動方針を受け、私は、大阪市立学校の1職員として、「君が代」を生徒に強制する立場に立たされていることを問題にしていきたいと思っています。
大阪市教委が卒業式前に出している教育長通知の中には、「これまでも…『卒業式及び入学式においては、ピアノまたは吹奏楽による伴奏で、しっかりと国歌が斉唱できるよう指導する』…等について、各校園に通知してきたところであり」とあります。私たちは、大阪市教委から、生徒に対して「しっかりと国歌が斉唱できるよう指導する」ことを指示されているわけですが、「どう指導すべきか」ということについて一度も説明されたことがありません。教育センターでは数多くの研修会がひっきりなしに開かれているのに、国歌「君が代」指導については一度の研修会も開かれたことがありません。発令式で歌わせている新採用の人に対しても、歌詞の説明すらしていません。国歌「君が代」の斉唱であるにも関わらず、市教委がいつも持ち出す「学習指導要領」には、「国歌」一般の意義等については書いていますが、「君が代」については、何も書いていません。「何の説明もなしに、どうして斉唱『指導』ができるのか」「『どう指導すべきか』の説明がなければ、市教委の指示を拒否する」と言いたいと思います。学校長には、そう言っている職員がいることを市教委に伝えていただきたいと思います。

もう一つ、生徒の声を聞いてみたいと思っています。

<質問1>
「君が代」の歌詞の意味を知っていますか。
<質問2>
国歌「君が代」の意味をきちんと教えてほしいですか。(以下のことを伝えて)
「君が代」は時代によって扱われ方が違い、意味が変わってきました。
①和歌としてつくられ、おめでたい席などでうたわれていたとき
②大日本帝国憲法の下、国歌的扱いをされ、臣民が天皇に対して歌う歌とされたとき
③1999年、国旗国歌法ができたとき(日本国憲法下での政府の解釈)

多くの生徒は、「君が代」の歌詞の意味を知らず、時代によって意味が変わってきたのなら、それを知りたいと思っているのではないでしょうか。その実態をつかんで、生徒の要求でもあることを示していきたいと思っています。

「君が代」を強制する側に立たされている1職員として市教委の責任を追及すること…それが、多くの人の努力で再任用され、教職員として学校に残ることができた私の責務であると感じています。D-TaC2年目ステップ集会の報告と今後の決意でした。今後ともよろしくお願いします。

市教委との「協議」の報告~これでいいのか!?事実を教えない教育

D-TaCではこれまで、大阪市教育委員会が市内の小中学校校長に対して、「君が代」の起立・斉唱の職務命令を出すように指示した教育長通知について、市教委との協議を重ねてきました(大阪ネットと共同で)。その内容を紹介し、報告するメールを各小中学校に対して送付しています。

このたび、市教委のホームページに協議の議事録要旨等がアップされましたので、その内容の報告として各小中学校にメールを再度送付しました。
すべての教職員のみなさんに読んでいただきたいです。ぜひお知り合いのみなさんにもお知らせください。

7月13日には集会も予定しています(「君が代」処分撤回!2年目ステップ集会)。ぜひご参加ください。

今回、小中学校に送ったメールのPDFファイルはコチラです。

以下にも本文を貼り付けています。

(以下)


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大阪市教委から「君が代」指導についての回答

D-TaCでは、児童・生徒に対する「君が代」指導と教職員への起立・斉唱を強制する職務命令に関わって、本年1月5日付で「質問と要請」を大阪市教育委員会に提出しました(大阪ネットと連名にて)。

その回答にかんして2月12日と3月3日に「協議」を実施したことを受けて、要望書、回答書、および議事録(要旨)が市教委のホームページにアップされています。

しかしこちらにアップされた回答では、歌いたくないと意思表明した児童・生徒への対応について、答えにならない答えしか返っていません。この点を「協議」の場で議論し、のちに回答を受け取りました。その回答はコチラです。

【回答】
国歌の指導は、学習指導要領に則って取り組む教育上の課題の一つです。
これに関して、教育活動の一部または全部に参加できない意思を示す児童・生徒がいた場合、その思いを尊重するとともに、指導にあたっては、児童・生徒の実態をふまえながら、参加のあり方について、気持ちに寄り添った丁寧な対応を心がけることが大切であると考えています。

「大阪市、君が代不起立で昨年戒告処分の教諭を再任用」

4月13日「共同通信」の取材・配信の「松田さん再任用」記事が、「大阪日日新聞」など各紙に載りました。(大阪日日新聞のコピーはコチラ。松田さんの所属組合のニュースもお読みください。)

引き続き、処分撤回と子どもへの「君が代」強制ストップへの支援をお願いします。

(以下は新聞記事)

大阪市、君が代不起立で昨年戒告処分の教諭を再任用
(日刊スポーツ.com 2016年4月13日21時10分 )http://www.nikkansports.com/general/news/1631212.html

大阪市教育委員会が「君が代起立条例」に基づく職務命令に違反し、市立中卒業式の国歌斉唱時に起立しなかったとして昨年5月に戒告処分にした松田幹雄教諭(60)を4月1日付で再任用したことが13日、分かった。

同条例違反で懲戒処分を受けた教諭が定年を迎えた初のケースだった。市教委によると、特段の理由がない限り地方公務員の再任用を認めるよう求めている国の方針を基に判断した。

同様の条例がある大阪府教委は不起立を理由に戒告とした教員の再任用を拒否した例がある。松田氏を支援する「教職員なかまユニオン」は「市教委の判断は当然。拒否が異常だ」としている。(共同)

産経新聞の誤報に抗議しています

松田さんの再任用決定のお知らせがあった日、産経新聞に次のような記事が掲載されました。

「『君が代起立』は教育を荒廃させる」
…大阪市立全小中424校に市民団体がメール
市教委「市方針と著しく異なる」と実施の徹底通知
http://www.sankei.com/west/news/160315/wst1603150013-n1.html

実はこのネット記事の見出しは当初、「『君が代起立』は教育滅ぼす」となっていました。
私たちは、「起立斉唱強制職務命令が、教育荒廃をもたらす」という表現はしていますが、「『君が代起立』は教育滅ぼす」とは、全小中学校に送ったメールはもちろん、今までどこでもこんな表現をしたことはありません。これは誤報であり、歪曲報道であって、抗議する必要があると思います。
D-TaCではすぐに産経新聞に抗議し、翌日、ネット記事の見出しは上記のように訂正されました。また、記事の最後に訂正について記載されました。

しかし、訂正された見出しだけでなく他にも誤りがあるので、D-TaCでは以下の正確な文言に訂正してほしいと求めて、産経新聞との協議を継続中です。

○ 見出しの「『君が代起立』は教育を荒廃させる」を、「『君が代』強制の職務命令は教育を荒廃させる」に替えること。(D-TaCは「強制」に反対している。)

○ 本文(Web版)の1行目「国旗掲揚や」を削除すること。(D-TaC等からの2/10付の学校宛メールでは、国旗については触れていない。)

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再任用が決まりました

松田です。
今日(3月15日)午後、校長から「市教委からの連絡で、再任用は合格。赴任校の2次内示は3月28日。」との連絡を受けました。
いろいろとご支援ありがとうございました。
学校に残って闘えることをとてもうれしく思います。

卒業式の報告~「ミキオのビラ、持ってるで」

松田です。

昨日の卒業式の報告をします。

(校門付近では、D-TaCの会員の方たちがD-TaCの「おめでとうビラ」をまいてくれました。)

昨年の人事で学校長が、私を卒・入学式の担当学年でない2年に配属した時点で、式場外の役割分担になるころはわかっていました。警備担当でした。

卒業式に向けた焦点は、「君が代」斉唱に対して学校が説明責任を果たすことでした。

昨年、生徒配布した「資料:卒業式・入学式の国旗・国歌について」を大阪市教育委員会の指示で、校長が今年は使用させないと言っていたので、大阪市教委との「協議」で追及しました。3月3日の「協議」で、市教委は、「記載事項の個々の部分が事実かどうか、ふさわしいかどうかを検討した結果ではなく、『全体としてのトーン』が学習指導要領の目的(国旗国歌を尊重する気持ちを育成する)に沿っていないことが問題」と繰り返し、居直りました。

それを受けて、3月8日に、学校長に対して以下の文書を渡し、全職員にも机上配布して、回答を求めました。

 

学校長への質問及び確認

2016年3月8日 松田幹雄

 職員朝礼時に質問からしていると回答時間がなくなると思い、事前に質問させていただきます。職員朝礼時にお答え願えればと思います。

<質問>

 昨年3年生の生徒に配布して指導に活用した「資料:卒業式・入学式の国旗・国歌について」は、「(大阪市教委の指導によって)今年度は使用しない」と学校長は判断されているということです。国歌斉唱指導は、誰が、どういう内容で、いつ行うのですか。

<確認>

 大阪市教委は、「資料:卒業式・入学式の国旗・国歌について」の内容に関わって、個々の記述がだめだと言っているわけではない、あくまで「全体のトーン」が問題だと言っていると答えています。「君が代」の歌詞の意味も分からない生徒も多い中で、「君が代」の意味や扱いの経緯について質問されたら、答えていいことをご確認ください。

 なお、3月3日の市民「協議」で大阪市教委は、生徒の「君が代」斉唱は「思想・良心の自由」に関わる問題だと認めています。学校が説明責任を果たすべきことは当然だと思います。

以上

この文書を手渡したとき、校長は、前回の学力向上・教育課程検討委員会で、「卒業式の直前ではなくもっと早い段階で、平和教育の中でふれたらどうか」という意見があったように、直前では新たなことはしないと言いました。結局、職員朝礼時には何も答えなかったので、「確認」の内容については何も言っていないのですが、それは確認されたことと理解することにしました。

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